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第10話《②解決編》道に迷わない地図を描くポイント

2011年3月23日 19:48 | コメント(0) | トラックバック(0)
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取引先へなんとか辿り着き、そこでの商談を終えて会社に戻った恵賀くんは、早速初瀬くんの胸ぐらをつかみ、「アンタは地図の描き方さえわかってないのかよ!」と凄みました。
そしていつものように、恵賀くんは講釈を垂れ始めたのです。

「どうせアンタは、地図を作る際に大野主任へ『駅から何本目の道を曲がるのですか?』とか『ここの距離は何メーターありますか?』なんて聴いたんだろ。どうせアンタは......」
初瀬くんは、黙って頷きました。
「あんねぇ。初めて訪れる場所に対しては、正確に地図を作るなんて必要ないんだよ。行き先までの道順を印象として捉えて描く。歩行者の目線で!」といいながら、恵賀くんは紙の上にペンを走らせます。
そして次々と地図を描くポイントを描き並べたのです。

「まず、地図って上が北だという常識を持って見る。したがって、その法則には従うこと」
道幅によって、それぞれの道の違いを表すこと」
建物はその名称を読ませるのではなく、形でわかるよう象徴的に示すこと」
建物の向きは、道に沿ってどちらが入り口かで描く向きを変えること。ほら、この神社の鳥居のように」
「距離なんて測れないが、時間は計れる。だから不要な部分を省いたら、そこに所要時間を書き込むこと」
「さらに道を割愛する場合は、次の目印となるランドマークを必ず記しておくこと」
「徒歩はその道順を示し、一目で徒歩だとわかるように破線などを用いること。テクテクって感じに」

恵賀くんのアドバイスに、初瀬くんはただ頷くばかり。
「これで目的地に到着する地図を描けるよね」と、言いたいことを言い切った恵賀くんは、笑顔になりました。そして、お約束のごとくその場を離れます。
「おい、もっと何かアドバイスがあるだろ」と、特に疑問もなかった初瀬くんだけど、一応恵賀くんを呼び止めました。
さらなる教えを請うために......。

つづく

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